

| CPUはパソコンの頭脳にあたるものです。パソコンショップに行くと、実にさまざまなCPUが並んでいます。どれを選べば良いんでしょう。価格的には数千円から八十万円程度のものまであります。 CPUメーカはIntel(インテル)社、AMD(エイエムディ)社の2社がメインです。Cyrix(サイリックス)社など他にもメーカーがありますが現在は主流ではありません。一般に、CPUの値段が高ければ高いほど高性能(処理速度が速い)と言うことになります。CPUは現在いくつかのタイプに分かれています。スロット1,ソケット370、ソケット7、スロットA、スロット2などです。これらのタイプは形状が異なるので、それぞれに使用するマザーボードが別になります。従って、どのCPUを使うかによって、選ぶマザーボードの選択肢が決まります。あるいは、使いたいマザーボードが決まってから、CPUのタイプが決まるということですね。一般的なのはスロット1かソケット370でしょう。 CPUのタイプ:(形状によって分かれる) 1.スロット1タイプ(SECC(2)タイプとも言う、カートリッジ型のもの) Pentium II、Pentium III 2.ソケット370タイプ(PGAタイプとも言う、剣山みたいにピンが付きだしているもの) Celeron、新しいPentium III 3.スロットAタイプ(AMD社のタイプ、カートリッジ型のもの) Athlon(アスロン) 4.ソケット7(Intel MMX Pentium、AMD K6シリーズ用のタイプ) 5.スロット2タイプ(特殊なので、考慮する必要なし)Xeon このリストだけでは分かりにくいですが、同じ Intel Pentium IIIでも、カートリッジタイプとソケットタイプがあります。形状が違いますが、性能的には同じです。たとえばカートリッジタイプの Pentium III を使うとしたら、スロット1タイプのマザーボードを選ぶことになりますし、新しいPentium IIIはFC-PGAというソケット型ですので、スロット1タイプのマザーボードに使うには、ソケット→スロット1変換アダプターが必要になります。 これから買うタイプとしては、安さならば Celeron、パフォーマンスならばFC-PGAタイプのPentium IIIが無難でしょう。 ![]() ![]() Celeron(ソケット370/P-PGAタイプ)と、スロット1変換アダプタ。 Celeron 400MHzとスロット1変換アダプタ、CPUファンを取り付けたところ。こうすることで、ソケット370タイプのCPUをスロット1タイプのメインボードに挿すことができる。変換アダプターとメインボードの相性問題があるので、使う場合は動作確認のとれているものを選びましょう。専門ショップで教えてくれるはずです。新しいPentium III も基本的にこういう使い方をすることになるとおもいます。 *CPUの動作クロック(周波数) (ちょっと専門的、でも重要よ) Intel Pentium Ⅲ 550MHzのCPUを使う時、動作クロックは550MHzに設定しますが、直接550MHzを指定するわけではありません。このCPUの場合、倍率はCPU内部で5.5倍に固定されてますのでバスクロック(FSB)を100MHzに指定します。 Intel Celeron 466 MHzの場合、バスクロックは66MHz、倍率は7倍ですので、66.6 X 7 で約466MHzとなるわけですね。 最近のメインボードではCPUを自動的に検知してバスクロックを自動設定してくれるものもありますが、バスクロックと倍率の関係は覚えておく必要があります。 また、バスクロック133MHzに対応したCPUが出廻るようになりました。これに対応しているマザーボードを使うことで、さらに快速なマシンを作ることが可能になるでしょう。CPUやマザーボードを購入する際は、高速な動作クロックに対応しているものを選ぶと後悔することが少ないかもしれません。ただし、それに応じて他の部品も高速な動作クロックに対応している必要があります。 ところで、一昔前までは、バスクロックや倍率の設定はメインボード上のジャンパピンにジャンパを挿して行い、説明書とにらめっこしながら行うのが一般的でした。しかし、最近ではBIOS設定画面上で簡単にバスクロックと倍率の変更が可能になりました。ジャンパピンがほとんど無くなったことで、ますます自作が手軽に行えることになったようです。それだけに、設定を間違えることのないように、分からないことは周りの人に聞くか、FROM40PCに書き込んでみるようにしましょう。 *Pentium III 500MHz と Celeron 500MHz はどっちが速い? 動作クロックが同じ場合は、Pentium のほうが速いです。バスクロックが速いほうが有利だからです。その他にもCPUに搭載されている2次キャッシュの大きさの関係もあります。2次キャッシュのことについては専門フォーラムにお任せすることにして、とりあえずは「2次キャッシュが多く搭載されて有効に使えるほうが快速」と覚えておきましょう。 *クロックアップって何? オーバークロッキングと言います。たとえば、466MHzのCPUをそれ以上の動作クロックに設定して動かしてしまうことです。普通は動かないことが多いですが、動いてしまうこともあります。動けば正義という考えもあるかもしれませんが、下手をするとパソコンに致命的な打撃を与えてしまうことになり、部品交換以外に修復の方法がなくなることがあります。オーバークロッキングは自作の楽しみのひとつではありますが、後の講座で説明するCPUのバスクロックと拡張スロットの関係などを覚えてからにしましょうね。雑誌に載っているからといって真似すると、痛い目に会うことがあります。どの自作パソコンにもあてはまるわけではありませんし、万が一パソコンが壊れたとしても、雑誌社は責任取ってくれません。(^_^; わたしの周りにも、クロックアップに失敗してパソコンを壊してしまった人がけっこういます。 *CPUバスクロックとAGPクロック、PCIクロック(専門的、避けて通れないくらい重要よ) ちょっと専門的な話になってしまいますが、CPUのバスクロックを変更すると、その設定に応じてAGP(ビデオカードをさすスロット)やPCI(その他拡張カードをさす場所)の転送速度も変わってしまいます。これらのスロットの転送速度には上限が設定されています。CPUのバスクロックを変更することで、これら拡張スロットの転送速度が変わるとどうなるかというと、設定の仕方によっては、拡張カードやパソコン本体を破壊してしまう危険性が生じてしまいます。下記は例です。 CPUバスクロックとAGPクロック、PCIバスクロックの例:(かなり専門的、でもクロックアップに挑戦したい人は覚えておくべきです) 下の表はあるメーカーのマザーボードを使った場合の設定変更による表です。お使いになるマザーボードによって、これとは別の設定を行うことも可能ですが、すべての設定でパソコンが動くという意味ではありません。 CPUバスクロック AGPクロック PCIクロック 60MHz 60MHz 30MHz 66MHz 66MHz 33MHz 68MHz 68MHz 34MHz(X)PCIバスの上限は33MHzなので、壊れるかも。 75MHz 75MHz 38MHz(X) 83MHz 56MHz 28MHz 90MHz 60MHz 30MHz 100MHz 66MHz 33MHz 100MHz 100MHz 50MHz(X) 112MHz 75MHz 37MHz(X) 112MHz 112MHz 56MHz(X) 120MHz 80MHz 40MHz(X) 120MHz 120MHz 60MHz(X) 上限 66MHz 33MHz上の例の場合、CPUクロックとAGPクロックの比を1:1に設定するか、1:2/3にするかによって変化しますが、AGPスロットやPCIスロットの転送速度の上限を超える設定にならないようにしましょう。大事なのは、AGPやPCIバスの転送速度が、そこに挿したカードの性能を超えるような設定をしてはいけないということです。ここまでの説明がいまいちよく分からない場合、クロックアップには挑戦しないほうが良いでしょう。 CPUバスクロックとAGPクロック、PCIクロックの関係はマザーボードによっても違いますが、概ね次のようになってます (440BXチップセット使用のマザーボードの場合) バスクロック(FSB) AGP PCI
66MHz~ 99MHz FSBの1/1倍 FSBの1/2倍
100MHz~132MHz FSBの2/3倍 FSBの1/3倍
133MHz~ FSBの2/3倍 FSBの1/4倍
新しいタイプの Pentium III FC-PGAタイプにスロット1変換アダプターこうすることで、スロット1タイプのマザーボードでソケット370タイプの新しいPentium III CPUを使うことができる。今後はカートリッジタイプ(SECC2)のPentium IIIから、FC-PGAタイプに移行していくと言われています。 最後に、2000年3月現在のCPUのリストを加えておきます。この中には現在市場に出回っていないものもありますが、今までのCPUの流れを見ていただく意味で列記してみます。 ●Intel Slot 1(SECC2,FSB 133MHz,L2 256KB) Pentium III 733MHz リテールパッケージ 53,800円くらいから Pentium III 667MHz リテールパッケージ 42,800円くらいから Pentium III 533EB MHz リテールパッケージ 26,700円くらいから Pentium III 600EB MHz バルク 34,000円くらいから Pentium III 533EB MHz バルク 23,800円くらいから Slot 1(SECC2,FSB 100MHz,L2 256KB) Pentium III 750MHz リテールパッケージ 74,800円くらいから Pentium III 700MHz リテールパッケージ 48,000円くらいから Pentium III 650MHz リテールパッケージ 39,700円くらいから Pentium III 600E MHz リテールパッケージ 39,800円くらいから Pentium III 550E MHz リテールパッケージ 28,480円くらいから Pentium III 700MHz バルク 70,000円くらいから Pentium III 650MHz バルク 38,800円くらいから Pentium III 600E MHz バルク 32,800円くらいから Socket 370(FC-PGA,FSB 133MHz,L2 256KB) Pentium III 733 MHz リテールパッケージ 54,800円くらいから Pentium III 667 MHz リテールパッケージ 39,480円くらいから Pentium III 600EB MHz リテールパッケージ 29,200円くらいから Pentium III 533EB MHz リテールパッケージ 23,680円くらいから Socket 370(FC-PGA,FSB 100MHz,L2 256KB) Pentium III 750MHz リテールパッケージ 63,800円くらいから Pentium III 700MHz リテールパッケージ 49,800円くらいから Pentium III 650MHz リテールパッケージ 38,000円くらいから Pentium III 600E MHz リテールパッケージ 29,800円くらいから Pentium III 550E MHz リテールパッケージ 28,480円くらいから Pentium III 500E MHz リテールパッケージ 26,799円くらいから Pentium III 750MHz バルク 64,790円くらいから Pentium III 600E MHz バルク 34,499円くらいから Pentium III 500E MHz バルク 24,000円くらいから Slot 1(SECC2,FSB 133MHz,L2 512KB) Pentium III 600B MHz リテールパッケージ 33,800円くらいから Slot 1(SECC2,FSB 100MHz,L2 512KB) Pentium III 600MHz リテールパッケージ 29,800円くらいから Pentium III 550MHz リテールパッケージ 28,799円くらいから Pentium III 500MHz リテールパッケージ 30,800円くらいから Slot 1 Pentium II 450MHz バルク 13,980円くらいから Pentium II 350MHz バルク 11,480円くらいから Slot 2 Pentium III Xeon 600MHz/256KB 59,000円くらいから Socket 7 MMX Pentium 233MHz 4,980円くらいから Socket 370(PPGA,FSB 66MHz,L2 128KB) Celeron 533MHz PPGA リテールパッケージ 15,370円くらいから Celeron 500MHz PPGA リテールパッケージ 11,490円くらいから Celeron 466MHz PPGA リテールパッケージ 9,960円くらいから Celeron 433MHz PPGA リテールパッケージ 9,000円くらいから Celeron 500MHz PPGA バルク 14,500円くらいから Celeron 466MHz PPGA バルク 9,800円くらいから Celeron 433MHz PPGA バルク 8,990円くらいから Celeron 400MHz PPGA バルク 7,480円くらいから Celeron 366MHz PPGA バルク 7,200円くらいから ●AMD Slot A(SECC,FSB 200MHz,L2 512KB) Athlon 850MHz バルク 95,800円くらいから Athlon 800MHz リテールパッケージ 67,799円くらいから Athlon 800MHz バルク 57,800円くらいから Athlon 750MHz リテールパッケージ 44,800円くらいから Athlon 750MHz バルク 42,800円くらいから Athlon 700MHz リテールパッケージ 34,500円くらいから Athlon 700MHz バルク 31,800円くらいから Athlon 650MHz リテールパッケージ 27,880円くらいから Athlon 650MHz バルク 27,500円くらいから Athlon 600MHz リテールパッケージ 24,970円くらいから Athlon 600MHz バルク 22,980円くらいから Athlon 550MHz リテールパッケージ 21,800円くらいから Athlon 550MHz バルク 21,799円くらいから Athlon 500MHz バルク 19,800円くらいから Socket 7 K6-III/400 リテールパッケージ 9,500円くらいから K6-III/400 バルク 8,500円くらいから Socket 7 K6-2/500 リテールパッケージ 7,980円くらいから K6-2/450 リテールパッケージ 6,580円くらいから K6-2/533 バルク 11,799円くらいから K6-2/500 バルク 6,600円くらいから K6-2/450 バルク 5,780円くらいから ●Cyrix Socket 7 M II-433GP 6,380円くらいから M II-400GP 4,980円くらいから M II-366GP 3,880円くらいから M II-333GP 4,180円くらいから M II-300GP 2,680円くらいから |

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